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信州安曇野Mの悲劇

死体に残された謎の文字「ちくまがわのうらみ」は何を意味するのか 奈津美は信州松本に本拠をかまえる医薬品メーカー森沢製薬の令嬢だが、わけあって、東京で派遣社員をしながら一人暮らしをしている。
そんな彼女が久方ぶりに松本に帰省すると、縁談が用意されていた。
気の進まない奈津美は、両親や親類に説得され、やむなく見合いだけは承知したが、その席上、森沢製薬会長の訃報が入った。
彼の遺体は安曇野を流れる穂高川の河原で発見され、他殺の線が強いという。
そして、死体のそばには「ちくまがわのうらみ」という文字が残されていた…。
●矢島誠(やじま・まこと)1954年、東京生まれ。
中央大学卒業。
雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。
『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。
第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。
長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。




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