新人獣裁判
肉を裂く処刑の饗宴! とどまるところを知らず暴走する地獄絵図 シュバルツバルトのどす黒い森。
そこは半獣人の群盗どもの棲家となっていた。
その中に〈疾風(はやて)〉と名乗る一団があった。
首領の名はグラーフ。
容貌魁偉(ようぼうかいい)にして凶暴極まりないこの男は、実は名門刑吏アングスト家の後継者たる道を捨てた身であった。
そして、その弟フランツ。
彼は悪魔と恐れられる死刑執行人として君臨していた。
ある日彼は、兄グラーフの持ち去った印章を求めて修業遍歴に出る。
2人を結ぶ運命の糸は……。
実在した死刑執行人フランツ・シュミットをモデルした長篇グロテスク・サスペンス小説。
前作以上に凄まじい拷問スプラッタシーン、究極の鬼畜変態の狂宴がひたすら続く。
「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊!●友成純一(ともなり・じゅんいち)1954年福岡生まれ。
1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。
映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。
官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。
以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。
またロンドン関連の著書も多い。
現在はバリ島在住。
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