正当防衛
正当防衛で兄を殺した女を、自らの作品の中で告発する女 推理作家の庄司桐子は、テレビの画面に現れた女の顔を見て愕然とする。
偶然、店に押し入った連続殺人犯を説得して自首させた、早坂志歩美。
彼女こそ、十年前、桐子の兄を殺害しながらも、現場の状況から正当防衛とみなされ、不起訴となった女だった。
兄の無実を信じ続ける桐子は、十年前の事件の真相を、自らの作品で告発しようとするが…。
女同士の息づまる対決を多重構造で描く長編ミステリー。
●新津きよみ(にいつ・きよみ)1957年、長野県生まれ。
青山学院大学卒。
旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。
『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。
『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
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