赤い王国
都心で発生した謎の病原体! 戦慄の医療パニック・サスペンス! そびえる都庁、瞬くネオン。
雑多な人々が行き交う国際都市新宿…。
その地下を突如ネズミが跋扈(ばっこ)し始めた。
赤子をかじり、停電を引き起こし、都市機能を蝕むネズミの異常繁殖。
時同じくしてネズミが原因とみられる致死性の奇病が流行、医療チームの必死の努力にもかかわらず、犠牲者だけが増えていく。
なぜ新宿だけが…。
欲望渦巻く大都会の病理か、国際的な陰謀か。
そして‘赤いカミュ’とは…? 緊迫のサスペンス巨編。
●山崎光夫(やまざき・みつお)1947年福井市生まれ。
作家。
早稲田大学教育学部卒業。
テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。
1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。
医学を題材にした作品が多い。
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