同姓同名
結婚して「田中緑」になった女と、もうじき「田中緑」になるはずだった女 勤め先が倒産し、故郷に戻った唯木緑は、幼なじみの田中紀之と婚約した。
が、結婚式の準備に追われていたある日、出張先の横浜で紀之が、男にからまれた女性を助けようとして刺殺される。
「タナカミドリ」という言葉を残して…。
緑は単身上京し、犯人と逃げた女性の「目撃者」を探すためにビラ配りを始めるが…。
思いがけない偶然に追いつめられていく女性たちの姿を描く、心理サスペンスの書き下ろし長編。
●新津きよみ(にいつ・きよみ)1957年、長野県生まれ。
青山学院大学卒。
旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。
『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。
『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
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