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二つの血の、大きな河

悪いのは日本人か中国人か 殺される日本人……。
日本人か中国人か、血を呪う残留孤児二世……。
福建マフィアと731部隊を結ぶ、殺人現場に残された‘レモン’? 日中戦後史の、葬られた‘血の回廊’を追う。
戦後日本が積み残してきた、俺たちの‘罪なき罰’。
「なぜ、日本人は中国人犯罪者にこんなに無残に殺されねばならないのか?」 殺す側に論理があるなら、殺される側が負った宿命とは何かを追い求めたのが本書である。
深化する中国人犯罪をルポし続ける著者が挑む、渾身の‘暴龍’小説。
●森田靖郎(もりた・やすろう)作家。
1945年、兵庫県出身。
文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。
その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。
改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。
ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。
主な著書に、『東京チャイニーズ』(講談社)、『見えない隣人?小説・中国人犯罪?』(小学館)、『スネーク・シャドウ』(朝日新聞社)、『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『中国「犯罪源流を往く」』(講談社)、『悪夢』(光文社)、『地経学で読む爆走中国』(原書房)、『引き裂かれた街?池袋チャイナタウン・プロジェクト?』(ナショナル出版)などがある。




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