狼の子守唄
嬲り殺された女への挽歌を胸に、復讐の冷たい炎が今燃え上がる! 一匹狼の殺し屋・神原隆二の女・涼子が誘拐された。
涼子に惚れた神原が、殺し屋稼業から足を洗う決意を固めた矢先のことだった。
神原は現金と引き替えに、涼子奪還に成功。
だがその直後、涼子は神原の目の前で、体内に仕掛けられた時限爆弾によって惨殺されてしまった。
敵は何者なのか。
復讐の炎を胸に秘め、再び殺し屋稼業に手を染めた神原。
だが、関東を牛耳る帝都連合会長・剛田によって依頼された〈殺し〉の裏には、涼子の死との密接な関係が…。
スプラッター・ホラーの第一人者が新境地に挑んだ長篇ハードボイルド・バイオレンス。
「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊!●友成純一(ともなり・じゅんいち)1954年福岡生まれ。
1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。
映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。
官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。
以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。
またロンドン関連の著書も多い。
現在はバリ島在住。
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