惑わしの森
自殺の名所・樹海の奥深くに隠された禁断の地「これまで人が行かなかった奥地に、新たな樹海が発見されたんだよ。
まあ、奥樹海とでも言っておこうか」 と言われたとき、売れない作家・佐久間正次は、さらなる不安を抱いた。
怪奇雑誌の編集長・安東が依頼する取材先が、まさか、あの場所とは。
だが、好条件であるのと‘ある事情’からくる後ろめたさから仕事を受けた正次は、カメラマンの小沢と共に、樹海の中に分け入った。
遭難の名所、自殺の名所として名を馳せているA樹海…。
そこで出会った聞こえるはずのない声、見えるはずのないもの。
それは失踪したはずの…? 現実を歪ませ、真実を顕わす‘異界’とは。
●飯野文彦(いいの・ふみひこ)1961年、山梨県生まれ。
早稲田大学卒業。
1984年、『新作ゴジラ』(講談社)のノベライズ作品にてデビュー。
『オネアミスの翼』(朝日ソノラマ)、『アークザラッド』(エニックス)などノベライズ作品を数多く手がける。
『怪奇無尽講』(双葉社)や『ハンマーヘッド』(ティー・オーエンタテインメント)など個性的なホラー作品ではマニアックな評価が高い。
その他には『「超」怖い物語』シリーズ(竹書房)、『影姫』シリーズ(角川書店)などがある。
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