とてつもなく怖い話
アナタが知らない世界から届いた、震えが止まらない実話集 何かの気配が部屋中に満ちていた。
上天気が続く明るい部屋。
しかし……。
(振り返ってはいけない)(後ろを見てはいけない)彼女の意識が、そう訴えていた。
けれども、彼女は振り返っていた。
そうせずにはいられなかった。
……そこに、「何か」が、いた。
人知れず現代をさまよう「何か」とは……? 平凡な日常が、そうして頭のなかの心棒というべきものが、徐々に、しかし確実にコワレてゆく。
そう。
アナタも。
アナタも。
アナタもアナタもアナタもアナタも……!!●さたなきあ雑誌『幻想文学』他にて作家・レビュアーとして活動し、アマゾンのレビュウコーナーにも出没。
作品集『怪異譚輯・墓地物語』やアンソロジー『幻獣小説集・夢見る妖虫たち』を手がけ、『あなたの隣の怪談集』『魑魅の館』(KKベストセラーズ)など怪談本を多数発表。
呪いや祟りなど従来の怪談に必須だった要素をあえて避けた、いわば「純粋怪談」を全国各地で収集する一方、都市に潜み棲む虚無性と人に潜み棲む暗部を怪異譚として表現する手法を模索する。
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