野獣の群れ チャイナマン・イン・東京
中国人密航ビジネスのカラクリを暴いた衝撃作! 母国で年収30年分にあたるほどの多額の費用を借金してまで、東京やニューヨークにやってくる中国人密航者。
目的はただ一つ、‘出稼ぎ’である。
密航して‘出稼ぎ’をしないと生計が成り立たないほど貧困にあえぐ農村。
密航船を用意する中国人マフィア。
密航してきたスネーク(密航者)たちに仕事を斡旋する手配師。
価格破壊で世界市場を狙う黒幕たち。
その陰で、メード・イン・チャイナとメード・イン・チャイナタウンが壮絶な生き残りを賭けて闘う……。
金満ニッポンの甘い蜜に群がり、黄金を夢見てきた「透明な隣人」が堕ちる地獄を描く。
本作品は、チャイナ・マフィアと闇市場を支配する者たちが蠢く抗争街を描いた、渾身のノンフィクションです。
密航者、手配師、華僑の幹部、そして彼らを取り締まるニューヨークの捜査官まで。
中国人犯罪を追い続けてきた著者が、執念の密着取材を敢行。
貴重な資料写真も多数掲載しています。
●森田靖郎(もりた・やすろう)作家。
1945年、兵庫県出身。
文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。
その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。
改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。
ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。
主な著書に、『東京チャイニーズ』(講談社)、『見えない隣人?小説・中国人犯罪?』(小学館)、『スネーク・シャドウ』(朝日新聞社)、『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『中国「犯罪源流を往く」』(講談社)、『悪夢』(光文社)、『地経学で読む爆走中国』(原書房)、『引き裂かれた街?池袋チャイナタウン・プロジェクト?』(ナショナル出版)などがある。
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