ガブ 鬼翔ける夜
闇の中に浮かびあがる女、その手には鋭い刃の鋏が握られていた! 幼い少女が大切にしていたフランス人形をズタズタに切り裂き、家族が愛したペットの仔犬を惨殺したもの。
‘それ’は欲望うずまく大都会の夜を翔け、瀟洒な住宅街で幸せそうに暮らす家庭に入り込んでゆく…。
平穏な日常を襲う狂気と怨念。
猜疑心が生む恐怖をサスペンスあふれるタッチで描く、モダンホラーの傑作。
●田中文雄(たなか・ふみお)1941年東京生まれ。
早稲田大学卒業後、東宝入社。
70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。
1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。
1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。
1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。
草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
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