長崎・人魚伝説
壮大な夢半ばにして憤死した平賀源内が遊女・瑠璃に仕掛けた大いなる「秘密」とは? 江戸吉原の遊女の娘として生まれ、長崎丸山の遊廓へ売られていった瑠璃。
謎の獄死をとげた天才・平賀源内は、自らの夢を幼い日の彼女に託していた。
だが、その秘密は瑠璃本人さえ知らなかった…。
長崎遊学を口実に、瑠璃に接近する名高い絵師・司馬江漢とその弟子・弥吉。
江漢を助けるオランダ大通詞・吉雄幸作。
江漢の動静を探る出島乙名の北島藤十郎…。
男たちに翻弄される瑠璃の運命は? そして源内の壮大な夢とは? 時代の奔流と、男に翻弄される薄幸な女の謎を描く時代ミステリー。
●山崎洋子(やまざき・ようこ)1947年、京都府宮津市生まれ。
コピーライター、児童読物作家、脚本家などを経て第32回江戸川乱歩賞を『花園の迷宮』で受賞し、作家デビュー。
横浜を描く作家として名高い。
現在は、小説だけでなく、ノンフィクション、戯曲なども手がける。
2010年、NHK主催の地域放送文化賞を受賞。
更新中です。しばらくお待ちください。