競馬情話 中年ジャンプ
馬券はロマン、競馬は祭り、競走馬と男たちの光景 ダービーを取るというのはたいへんなことなんだ。
それを競馬ファンは知っているから、馬券のことを忘れて祝福の叫び声をあげる。
自分の心がふるえるものを、人にも見てほしいと私は思う。
おせっかいなのだろうか。
(本文より) 報知新聞に連載(1985?88年)された人気コラムをまとめて収録。
馬券で一喜一憂し、地元開催を心待ちにし、自分だけの名馬を仲間と語り合う。
昭和の終わりに見たあの競馬場の風景が浮かぶ…。
馬を愛する人のための心安らぐエッセイ。
●吉川良(よしかわ・まこと)1937年、東京生まれ。
芝高等学校卒、駒澤大学仏教学部中退。
1978年『自分の戦場』で第2回すばる文学賞受賞。
1979年『八月の光を受けよ』で芥川賞候補、『その涙ながらの日』で二度目の候補、1980年『神田村』で三度候補となった。
1999年JRA馬事文化賞、ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。
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