死者の門(デス・ゲート)
遺品である一枚の写真に封じられた、亡き父の造り出した世界とは…? 異色の傑作ホラー・ファンタジー 冒険作家である父・汐見翔を飛行機事故で失って1年。
汐見健司は高校のクラブで映画づくりに励み、母・映子も芸能界にカムバックして、汐見家は平静を取り戻していた。
だが、小学生の妹・典子は父の死を認めようとしなかった。
母とのいさかいがあった日、健司は典子が父の部屋で昏睡しているのを発見した。
そして、健司だけが、写真の父の隣に典子の姿を見ることができた。
父を慕うあまり、典子は死んだ父の世界に入りこんでしまったのだ。
妹の命を助けるため、健司は亡き父の世界へと旅立った。
冒険作家・汐見翔の世界……そこは、翔の造りだした様々な異形の戦士が、死の使者‘青い竜’と戦う、‘薄暮の世界(デイム・ワールド)’だった!●田中文雄(たなか・ふみお)1941年東京生まれ。
早稲田大学卒業後、東宝入社。
70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。
1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。
1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。
1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。
草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
更新中です。しばらくお待ちください。