血と知と地
社台ファームの総帥、故吉田善哉の伝記的作品 社台ダイナースクラブの成功により順調に発展する事業だが、前進しか知らない善哉は、得た金は種牡馬や繁殖牝馬の購入に注ぎ続けた。
そして、ノーザンテースト産駒ダイナガリバーによる、父善助からの悲願であるダービー制覇。
さらにあの奇跡の種牡馬サンデーサイレンスの獲得、山元トレセンの設立と、その意欲はとどまることなく、父子二代の望みは社台王国として達成され、息子たちの時代に引き継がれる。
10年にわたり交友のあった著者が描く吉田善哉の生涯。
1999年のJRA馬事文化賞、ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞した、ノンフィクションの名作。
●吉川良(よしかわ・まこと)1937年、東京生まれ。
芝高等学校卒、駒澤大学仏教学部中退。
1978年『自分の戦場』で第2回すばる文学賞受賞。
1979年『八月の光を受けよ』で芥川賞候補、『その涙ながらの日』で二度目の候補、1980年『神田村』で三度候補となった。
1999年JRA馬事文化賞、ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。
更新中です。しばらくお待ちください。