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東京検死官 三千の変死体と語った男

指先で死体に訊く‘検死の鬼’があの事件を語る 腐爛死体、焼死体、溺死体……目を背けたくなる凄惨な死体は、何よりも真実を語る。
生涯で3000体もの変死体と向き合った空前絶後の検死官・芹沢常行。
六〇年安保闘争で死亡した樺美智子さんをはじめ、誘拐・殺害された雅樹ちゃん、永山則夫の連続ピストル射殺事件で犠牲者となったガードマンなどの検死を行い、浅沼稲次郎や力道山の検死にも立ち会っている。
また、三億円事件など昭和を揺るがした事件を冷徹に見つめてきた。
検死官として数々の変死体と向き合ってきた男・芹沢常行と戦後日本の「業」を描くノンフィクション長編。
●山崎光夫(やまざき・みつお)1947年福井市生まれ。
作家。
早稲田大学教育学部卒業。
テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。
1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。
医学を題材にした作品が多い。




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