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ひかり号で消えた

東京・名古屋を疾走中の密室空間「ひかり号」から、男の姿が消えた! 人気評論家・磯部俊明がTV局の仕事を終え、人目を避けるようにして「ひかり号」に乗車。
留守宅の妻・道子に怪電話がかかって来た。
磯部を誘拐し、その証拠に真珠のネクタイピン、カフスセット、ブルーのハッカパイプを送るという。
道子は茫然とした。
磯部が愛用している四本のカラーパイプのうち、ブルーを選んで渡したのは、他ならぬ道子だったのだ。
犯人は何故そのことを知っているのだ…?(「ひかり号で消えた」より) 密室・アリバイトリックの名手が贈る、珠玉のミステリ短編集。
*トリオプレーの密室殺人*聖書と札束*殺意の二重奏(デュエット)*金と女の結末*麻薬(ヤク)は囮さ*聞き慣れた声*喪失の傷痕*ひかり号で消えた●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう)1931年、東大阪市に生まれる。
慶応大学文学部国文学科中退。
大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。
芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。
翌年より推理作家専業。
トリック中心の推理小説を120冊以上発表。
近年は時代小説でも多くの著書を発表している。




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