旭日の鉄騎兵
独の席巻が続く欧州戦線への売り込み参戦を経て、いよいよ宿敵ソ連との戦いに挑む! スターリンの死去により、ソ連邦はフルシチョフによる新体制となった。
フルシチョフは共産中国と連携し、日本が実質統治する満州国占領をもくろむ。
神部中佐率いる満州駐留の日本戦車隊は、ゴラン高原の戦いの覇者「一〇式中戦車」の配備が進んでいた。
だが、日本製戦車輸出の総代理店、四平街商会の情報網は、ドイツで開発された恐るべき新型戦車の情報をつかむ。
ゴラン高原で一〇式を苦しめたティーゲル2の火力を上まわる72口径128ミリ砲を搭載し、必殺の長10センチ砲弾をもはじきかえす重装甲に身を包んだ「エレファント」である。
ヤーンケ少佐らドイツ人戦車将校たちとともに、エレファントは極東ソ連軍部隊に配備された。
1953年12月、ソ連軍はついに満州侵攻を開始した。
かつてモンゴル騎兵が疾駆したホロンバイル高原で、日独が誇る鋼の騎兵が激突する!●陰山琢磨(かげやま・たくま)1963年兵庫県生まれ。
3歳のおり自衛隊の基地祭で、通りすがりの61式戦車と見つめあってしまい、初恋に落ちる。
高校生の時、学祭のアンケートに「自分に似ていると思う芸能人は?」と書いてあり「ジオン軍のモビルスーツ」と答えたら、女子に変な目で見られるようになった。
その後、軍事マニア(専門はAFV)を経て、1997年に『大反撃一式砲戦車隊』(飛天出版)でデビュー。
架空戦記、SF小説など著書多数。
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