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横浜・佐世保 港灯り殺人事件

朝鮮戦争末期、佐世保港の灯を見降ろす丘で米軍水兵が変死した。
三十九年後、事件の真相を追って甥の青年フレッドが来日。
彼は、当時外人バーのバーテンだった柏村増次郎と唐崎悦男を横浜に訪ね、叔父の親友が遺した証言をもとに、二人を鋭く追及する。
そこで明かされた事実から、柏村の胸にも、事件当夜不審な動きをしていた唐崎への疑惑が生まれる。
だが、嫌疑を残したまま唐崎が殺されてしまった。
ハーバーライトの揺れる港街に、時を経て浮かび上がる殺人の謎とは…。
八木沢警部補の推理が冴える長篇ミステリ。
●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう)1931年、東大阪市に生まれる。
慶応大学文学部国文学科中退。
大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。
芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。
翌年より推理作家専業。
トリック中心の推理小説を120冊以上発表。
近年は時代小説でも多くの著書を発表している。




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