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目撃者は二人いた

ある日、ふと手にした新聞の記事にあった‘瓶の破裂’というキーワードから、子供の頃の古い記憶がよみがえる…。
15年前、三田村志津夫の父親は、強盗殺人一味の汚名を着て死んだ。
「おやじは強盗殺人などできる人間ではない!」三田村は、単独で過去の真相を探りはじめた。
やっと一味を捜しだしたが、その矢先に一人は墜落死、一人は絞殺死体で発見された。
そして現場に残っていた靴跡から、三田村に容疑がかけられてしまう。
絶体絶命の彼に手をさしのべたのは、意外な人物だった…。
長篇推理サスペンス。
●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう)1931年、東大阪市に生まれる。
慶応大学文学部国文学科中退。
大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。
芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。
翌年より推理作家専業。
トリック中心の推理小説を120冊以上発表。
近年は時代小説でも多くの著書を発表している。




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