偽装スキャンダル
東京・高島平のパブで開かれたカラオケパーティ。
「ここに集まった者の中に、自分の犯した犯罪を隠している人間がいる。
殺人という恐るべき犯罪をな。
おれはその人間に、実力で相応の刑を与えよう。
ここに宣告する。
極刑に処する、と」突然流れ始めた‘殺人予告’の音声に、会場は騒然となった。
そして数日後、客の一人だった坂上が殺害されてしまう。
パブの経営者だった松浦に容疑がかかるが、彼は身の潔白を証明するため、自分で事件を追うことにした。
警察に過去を調べられると、誰にも話していない‘あのこと’まで発覚してしまうからだ…。
長篇推理サスペンス。
●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう)1931年、東大阪市に生まれる。
慶応大学文学部国文学科中退。
大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。
芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。
翌年より推理作家専業。
トリック中心の推理小説を120冊以上発表。
近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
更新中です。しばらくお待ちください。