生き髪
気は強いがその美しさゆえに街中の視線を集める女・リエ。
彼女を巡って、巨躯の筋肉男・中島、天才的な格闘センスを持つ優男・浦浜は、台風が吹き荒れる海岸で拳をまじえる。
だがその頃、三人が通う「瀬島大学」では異変が起きていた。
頭に茶髪を突っ立てた講師や学生が現れ、ふらふらと歩き回っている。
変なカツラでも被っているのか、とバカにする周囲の者たち。
だが、彼らは後悔することになる。
その茶髪は、次々と人間たちを襲い始めたのだ…! 人間の頭に寄生して体を意のままに操る、髪の毛型生物、その正体とは。
長篇SFサバイバル・ホラー小説。
電子オリジナル作品。
●町井登志夫(まちい・としお)作家。
1964年生。
日本SF作家クラブ会員。
1997年、『電脳のイヴ』で第3回ホワイトハート大賞〈最優秀賞〉を受賞し、デビュー。
2001年に『今池電波聖ゴミマリア』で第2回小松左京賞を受賞。
他の作品に『爆撃聖徳太子』『諸葛孔明対卑弥呼』『倭国本土決戦』などがある。
最新作は『改革者蘇我入鹿』。
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