自殺同盟軍
自殺かあ。
死ぬかあ。
いまひとつ気力が湧いてこなかったが、そろそろ本気で考えようと思った。
が、いざ実際に、具体的な自殺の方法を考えようとすると、意外にそれが難しいことであるのが分かった。
まず、一つ、人に迷惑を掛けるような自殺はしたくなかった。
そして、一回で確実に死ねること。
そう考えると、どうやって死ねばよいのかわからなかった。
生きる意味を見いだせないナギハラケイスケは、友人に頼まれて、老人介護施設で働き始める。
そこで出会った運命の女‘ちなっつぁん’。
彼女もまた死を望んでいた。
そして、2人は「自殺を有効活用するための会」=『自殺同盟軍』を結成する。
集まったのは、オジサン2人、鬱病の男子大学生、中学生の美少女。
『自殺同盟軍』はこの6名で活動を開始した……。
新世代の青春小説。
●鈴木剛介(すずき・ごうすけ)1969年、東京都生まれ。
上智大学文学部哲学科卒。
外資系広告代理店、築地魚河岸、特別養護老人ホーム介護員、カナダの乗馬クラブの馬糞掃除人などを経て、専業作家に。
著書に、『THE ANSWER』『自殺同盟軍』『真理男』(角川書店)、『デブになってしまった男の話』(求龍堂)、『人はなぜ生きるのか、答えよ!』(河出書房新社)、『涙の天使にさよならを』(アドレナライズ)など。
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