春に来る鬼 骨董店「蜻蛉」随縁録
……テーホへ、テホへ。
嫁ゴをもらってゆくぞ……。
高校3年の春休み、瑞穂は地元の村に伝わる奇祭「天狗の鬼退治」の主役・お多福に抜擢された。
相手役の天狗には、別の用事で名古屋から来ていた骨董店主見習いの大学生・辻屋祥一郎が選ばれる。
お多福役を引き受けることに激しく抵抗する瑞穂。
二年前、祭りの最中に起こった事件を、村のみんなは忘れてしまったというのか!? 奇祭の残る村で起こった「神隠し」の真相とは。
骨董、民俗学の知識がふんだんに盛りこまれた伝奇ミステリ小説。
●日向真幸来(ひるが・まさき)作家。
3月10日生まれ、うお座のO型。
名古屋市在住。
『夢売り童子陰陽譚』にて朝日ソノラマ新人賞佳作受賞。
著書に『神殺しの丘』『春に来る鬼』など。
歴史、民俗学系を好む。
競馬はオグリキャップ時代からのファン。
更新中です。しばらくお待ちください。