異世界戦艦大和
平成‘三十二’年、八月。
呉海軍造船所の第四ドックに‘戦艦’が巨体を横たえていた。
太平洋戦争の戦勝殊勲艦としてモスボール状態で保存されていた戦艦大和が、再び実戦に赴くべく近代化改装が進められているのである。
滑空砲、コンポジット素材装甲、八連装対艦ミサイル発射機、対空ミサイル発射機、OTHレーダー、対潜水艦ソナー、スーパーコンピュータ、対サブマリンロケット……そして、この大和には驚くべきテクノロジーが搭載されていた。
「時空転移装置」である。
大和はこの転移装置で、別の時間線の、別の戦場に単艦で送り込まれ、実戦テストにさらされるのだ……。
完全書き下ろしの電子オリジナル作品。
●青山智樹(あおやま・ともき)1960年、東京都武蔵野市生まれ。
学生の頃より同人誌『宇宙塵』に参加。
東海大学理学部物理学科卒業後、高等学校に理科教師として勤務。
1992年、長編SF『赤き戦火の惑星』(勁文社)で商業デビュー。
『合体戦艦「富士山」出撃!』(有楽出版社)、『蒼穹の海鷲』(アスキー)等、シミュレーション戦記を中心に執筆する。
その他にも『零戦の操縦』(アスペクト)、『自分でつくるうまい!海軍めし』(経済界)、『世界一わかりやすい放射能の本当の話』(宝島社)等、ミリタリー関連書籍など著書・共著多数。
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