朝鮮通信使いま肇まる
朝鮮半島の諸王朝にとって文化とは、すなわち中国のことである。
だが、意外なり、目を南に転ずれば、海の彼方に日本という古い国があった。
室町、戦国時代から明治時代まで……長きにわたって日朝外交を担った「朝鮮通信使」。
その知られざる奇譚を描き、両国関係の真の姿を白日の下にさらす。
時代小説短編集。
「電子版あとがき」を追加収録。
*朝鮮通信使いま肇まる*我が愛は海の彼方に*葵上*鼠か虎か*日本国王豊臣秀吉*仏罰、海を渡る*朝鮮通信使いよいよ畢わる*朝鮮通信使大いに笑ふ●荒山徹(あらやま・とおる)1961年富山県生まれ。
上智大学卒。
新聞社、出版社勤務を経て、朝鮮半島の歴史・文化を学ぶため韓国留学。
延世大学校延世語学院韓国語学堂卒業。
1999年『高麗秘帖』で小説家デビュー。
『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で三度、吉川英治文学賞新人賞候補となり、2008年『柳生大戦争』で第2回舟橋聖一文学賞を、2017年『白村江』で第6回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。
日韓交流史を主題とする時代伝奇小説を発表して注目を集めた。
他の作品に『竹島御免状』『長州シックス 夢をかなえた白熊』『シャクチ』『キャプテン・コリア』など多数。
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