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首のない鳥

同族経営で百年の歴史を誇る光鳥印刷。
校正者を務める辻堂怜子は、社が請け負った極秘文書を担当することになった。
厳戒体制の下、窓のない部屋で仕事に就いた彼女は、上司からバッジを手渡される。
絵柄は社のシンボル‘首のない鳥’。
裏にはなぜか‘13’という不吉な数字が刻印されていた。
直後、元同僚が「狙われています、次は」と謎の言葉を残して失踪した。
不安に戦く怜子。
やがて、光鳥印刷にまつわる忌わしい過去が浮上した時、彼女の身に……。
●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)1960年、三重県伊賀市生まれ。
早稲田大学第一文学部文芸専修卒。
同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。
在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。
印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。
第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。
ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。




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