バイク物語
RZ350とともに過ごした、数々の思い出が深い感慨といっしょに胸を去来した。
初めて、この峠を走った日のこと。
友人のバイクのタンデムシートで、‘風’を感じたこと。
ハンドルグリップを、初めて握った日のこと。
RZで、友ともつれ合ってこの峠を走り込んだこと。
数々の笑い。
数々の汗。
そして、失ったもの。
悲しみ……。
オートバイと共に過ごした高校生活。
友情、恋愛、ライバルとの峠レース。
レーサー志望の少年と病身の少女をめぐる青春小説。
●石井敏弘(いしい・としひろ)1962年、岡山県倉敷市生まれ。
岡山商科大学卒業。
1987年、第33回江戸川乱歩賞を『風のターン・ロード』で受賞。
岡山商科大学でミステリーを主体とした文学の教鞭を取りつつ、ミステリー・イベント用原作小説の書き下ろし他、現在は脚本家としても活動。
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