青い館の崩壊 ブルー・ローズ殺人事件
新しい住居に引っ越したゴーストハンターは、東の窓を見た。
そこから見えるのは、不気味な七階建てマンション「ブルー・ローズ」。
築半世紀くらい経っているとおぼしい。
元はもっと鮮やかな青色だったのだろうが、すっかりくすんで随所にむらが見える。
黒川が古本屋で仕入れてきた小説の舞台が、そのマンションらしい。
最初の所有者は失踪し、現在は奇妙な住人ばかりが生息している。
所有者が遺した奇怪な密室ミステリーを手がかりに、黒猫のぬいぐるみを抱えた異能の名探偵・ゴーストハンターが、恐るべき秘密を解き明かす!●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)1960年、三重県伊賀市生まれ。
早稲田大学第一文学部文芸専修卒。
同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。
在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。
印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。
第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。
ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
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