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もどりびと 桜村人情歳時記

浅草の路地にひっそり店を構える鰻屋、今日を限りに店をたたもうという蕎麦屋……。
俳諧師・三春桜村が四季折々に見かけた人々はみな、哀しい過去を持っている。
しかし、生きることに絶望しかけた彼らに奇跡が起きる。
冷えた心に温かさをもたらしてくれる’愛しき人’が「もどる」のだ。
そして桜村自身にもそのときがくる……。
連作短篇時代小説。
第一話 香り路地第二話 藍染川慕情第三話 廻り橋第四話 もどりびと●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう)1960年、三重県伊賀市生まれ。
早稲田大学第一文学部文芸専修卒。
同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。
在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。
印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。
第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。
ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。




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