彼方より
十五世紀フランス。
ジャンヌ・ダルクと共に戦った英雄にして、幼い少年たちを拉致虐殺したジル・ド・レ。
性的興奮を得るために凄惨な殺人を繰り返した彼のそばには、常に若き錬金術師の姿があった。
なぜ、ジル・ド・レは狂乱したのか。
神の存在とは一体なんなのか。
己の心が欲するものをひたすら求めた者たちが最後に見たものとは……。
長篇伝奇小説。
●篠田真由美(しのだ・まゆみ)1953年、東京生まれ。
1977年、早稲田大学第二文学部卒業。
1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。
1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。
以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
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