憤怒の劫火
フリーターの小宮良助は兄貴と慕うギャンブラーの桜庭茂と行った府中競馬場で、黒革の財布を拾った。
少しばかりの現金と名刺が入っているだけの変哲もない財布だったが、それが二人の運命を大きく狂わせた。
数日後、良助は何者かに襲われる。
病院のベッドの上で目が覚めた良助は復讐を誓い、桜庭の助力を得て相手を正体を探り出す。
さらに財布に隠されていた割り符を発見して……。
長篇ハードボイルド・サスペンス。
●広山義慶(ひろやま・よしのり)1935年大阪生まれ。
早稲田大学文学部仏文科卒業。
児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。
『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
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