ひとおもいに夏子
ひとおもいに、ひとおもいに、夏子、あの男を殺してしまいなさい……。
翻訳家の笠木夏子は、少女時代の家庭教師・金子敏弘に偶然、再会する。
金子は夏子に巧妙に近づいてきたが、一方の夏子は金子を殺したいほど憎んでいた。
そんなある日、彼は何者かに殺されてしまう。
金子敏弘に対する殺意は、誰にも気づかれなかったと信じていた。
だが、そんな夏子のところに〈もう一人のあなたであなたの分身の冬子〉と名乗るメールが届くようになる……。
ホラーサスペンス長篇。
●新津きよみ(にいつ・きよみ)1957年、長野県生まれ。
青山学院大学卒。
旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。
『妻の罪状』(実業之日本社文庫)、『ただいまつもとの事件簿』(光文社文庫)、『二年半待て』(2018年徳間文庫大賞受賞作)など著書多数。
『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
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