羅刹王 (2) 竜王の章
いまわしい思い出の残る鳴神町を脱出し、冬吾と七生は東京に移り住んだ。
七生の転入した学校には、二人の奇妙な少年がいた。
ひとりは壬生天鳥……彼こそ冬吾と同様、明王の〈気〉を継ぐものであった。
だが、互いにまだそのことを知らなかった。
そして、いまひとり。
凄惨な気を身にまといつかせた謎の美少年、宗仁戌里。
彼はいったい何者なのか? やがて、彼らのまわりに怪異な事件が起こりはじめる。
滅びたはずの美夜子か、新たな敵の出現か。
真の闘いの構図が明らかになろうとしていた。
鮮烈なイメージに彩られた伝奇アクション、第2弾。
●六道 慧(りくどう・けい)東京の下町・本所生まれ。
今も長兄が実家で小さな小さな町工場を営んでいる。
1988年、朝日ソノラマから『大神伝(1) ムーの大神』でデビュー。
以来、ライトノベル、時代物、そして警察小説とジャンルを変えながら挑戦してきた。
「継続は力なり」が信条。
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