西伊豆恋人岬の女
岬の突端にある「愛の鐘」を鳴らすと恋が叶うという、西伊豆の観光名所・恋人岬。
その駐車場で男の惨殺死体が発見された。
殺された宇野原武志は、愛人だった社長夫人を脅迫して金を騙しとろうと企て、西伊豆にやってきたらしい。
そのせいで殺害時刻、現場近くに居合わせた保坂真二郎、小牧瑛美、渡部ナオミの三人は、大仁警察署の厳しい事情聴取を受けるはめに。
事件解明が進むとともに明らかになる、錯綜した愛憎劇。
そんな中、古参刑事・下村の必死の捜査で犯人像は絞られていく……。
旅情ミステリ。
●斎藤澪(さいとう・みお)1944年、東京生まれ。
国学院大学文学部国文科卒業。
雑誌編集部、広告代理店勤務を経て作家活動に入る。
1981年『この子の七つのお祝いに』で第1回横溝正史賞を受賞して小説家デビュー。
『赤いランドセル』『冬かもめ心中』『花のもとにて』など著書多数。
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