第五惑星アスカ (1) 失われた惑星
1996年。
日本は死にかけていた……。
数年前の原子炉事故は多量の放射能をばらまき、環境も、人をも触んでいた。
だが、みずからの権益のみを求める権力者たちは、社会不安を封じこめるため、日本憲兵隊を組織、言論統制を強化するとともに、一般市民の海外渡航を禁止、さらに各種の麻薬を自由化した。
生きる気力を失った人々。
その中でひとりの少女が立ちあがる。
迫りくる破滅から地球を守るために。
「あの悲劇をくりかえしてはならない!」彼女の名は明日香。
かつて火星と木星の間にあった、太陽系五番目の惑星アスカの生き残り。
しかしそんな彼女を’見えない敵’が狙っていた! 環境破壊を止めない人類、破滅に向かう地球の現状に疑問を投げかけるSFシリーズ、第1弾。
電子版あとがきを追加収録。
●六道 慧(りくどう・けい)東京の下町・本所生まれ。
今も長兄が実家で小さな小さな町工場を営んでいる。
1988年、朝日ソノラマから『大神伝(1) ムーの大神』でデビュー。
以来、ライトノベル、時代物、そして警察小説とジャンルを変えながら挑戦してきた。
「継続は力なり」が信条。
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