居残り兵庫事件帖 甘露梅の契り
吉原の元締の妓楼に「吉原の難事、大小問わず引受申し仕り候」と看板を掲げる一人の居残りが居た。
男の名は楯兵庫。
大名でさえ帯刀を許されない吉原で、唯一二尺四寸の太刀を差す凄腕の居残りだ。
「廓の探偵」を自認する彼が引き受けた依頼は、遊女たちの間で流行り始めた危険な’毒煙草’の出所を探ること。
すでに客にも被害が出始め、一刻の猶予もない。
そして探索を始めた兵庫を待ち受ける悪とは!? 長篇時代小説。
●片倉出雲(かたくら・いずも)別名義で100冊以上の著作を持つ覆面作家。
伝奇作家・朝松健の変名との噂もある。
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