幾千の夜を超えて
北の海にそびえ立つ美しい氷の城と、その傍らに浮かぶ緑の小島レックランド。
二十数年ぶりに故郷のレックランドに帰ってきた青年・ジェイは、そこで不河解な事件に巻き込まれる。
宝玉《月の雫》とは何か? そして、一族の伝承『月読の詩』の秘密とは……。
伝説と神秘に彩られた北海の小島で繰り広げられる幻想と冒険の物語を描いた表題作他、同一の創作神話世界を舞台としたファンタジー全三編を収録。
「電子版あとがき」を追加収録。
表紙イラストは加藤直之の手により文庫版から新たにリニューアルされた。
*緑なす夢*リュスリナの剣*幾千の夜を超えて●神月摩由璃(こうづき・まゆり)宮崎県生まれ。
明治学院大学文学部フランス文学科卒業。
大学在学中に日本版ウォーロック創刊号でブックレビューの連載を始め、それをまとめた『SF&ファンタジー・ガイド 摩由璃の本棚』で1989年にデビュー。
創作神話・異世界ファンタジーの先鋭として活躍し、小説『永遠の護り』等で絶賛を浴びる。
大病による長いブランクを経て執筆を再開した。
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