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激闘日露大戦争

二列縦隊で北上を続けるバルチック艦隊に対し、その距離8,000メートルになったとき、連合艦隊の東郷司令長官は取舵一杯を命じた。
敵前大回頭である。
T字戦法の先陣を切る戦艦三笠に集中するバルチック艦隊の砲撃。
だが、試射なしの砲撃は至近弾どまりだった。
それに対し、旗艦の砲術長が指揮をとる連合艦隊の統制砲撃は、第一戦隊の旗艦スウォロフを操艦不能に、第二戦隊の旗艦オスラピアを沈没寸前に追い込んでいた。
双方の主力艦隊が激突したこの海戦で、日露戦争は事実上決着する……。
日露戦争を舞台にした長篇架空戦記小説「激闘日露大戦争」シリーズ、第2弾。
完結篇。
●高貫布士(たかぬき・のぶひと)1956年生まれ。
神奈川県出身。
和光大学人文学部芸術学科卒業。
学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。
出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。
『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。




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