緋の墓標 (5) 黄金鷲(ロマノフ)の残照
皇女アナスタシアの生き血を求めるのは、死んだはずの妖憎だった 一九一九年六月。
ロシア革命の真っただ中、一機の偵察複葉機がウラルの北方めざして飛び立った。
任務はニコライ二世皇帝一家の消息とその救出。
惨殺されたはずの皇帝とその家族は、本当に生きているのか。
だが救出隊を待ち受けていたのは、妖憎ラスプーチンの操る死骸人軍団だった。
ロシアの凍土が生み出した伝説の吸血鬼の助けを得て、決死の攻撃の幕が切って落とされた。
新感覚の吸血鬼ハードボイルドアクション、「緋の墓標」シリーズ第5弾。
●田中文雄(たなか・ふみお)1941年東京生まれ。
早稲田大学卒業後、東宝入社。
70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。
1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。
1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。
1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。
草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
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