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啄木が殺した女

’石川啄木詩情の旅’ツアー最終日、滞在先の盛岡のホテルで、参加者の一人・折原香奈子が殴殺された。
凶器は南部鉄の水盤。
だが捜査は難航し、事件は迷宮入りの様相を濃くしていた。
一方、新進作家・千波由紀はツアー仲間と、啄木のある謎の研究を続けていた。
その矢先、死んだ香奈子が啄木日記の欠落部分を入手していたことが判明、事件は意外な展開を見せ始めた。
やがて浮上する、啄木の恐るべき秘密とは? そして第二の殺人が……。
綿密な資料調査と取材をもとに贈る、歴史&本格推理の傑作。
●日下圭介(くさか・けいすけ)1940年和歌山県生まれ。
早稲田大学第一商学部卒。
1965年朝日新聞社に入社。
1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。
1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。
その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。




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