◆言葉の深淵へ尽きることなき言葉との苦闘よく第四句集の『八頭』から句風が変わったと評されるが、晴子の姿勢は一貫して存在としての言葉の追求であった。<br />その時々に、どのような景と出くわすかによって、当然、出現する言葉も変わってくるが、晴子はいつも、渾身の力で言葉の深みへ降りていった。<br />(「ひとりの修羅」より:奥坂まや)