◆第一歌集『十二少年漂流記』という本をみつけられない客と店員ありふれた日常を、「非日常的」に切り取った感性の光る短歌。<br />◆自選五首美しいけれど/地球は危険です/ひいろうさんが大勢います泥棒が日誌をめくり/その件は書いてないから/やってないですいま俺の同期がうまくとれてない/ときどき固まる/けど許して忙しいあなたの/愛犬にかわり/散歩業務を代行しますよこが十メートル/たてが二メートル/みんなが前に乗れるバスだよ