時は寛政十年(一七九八年)、九州最南端の地・大隅半島。<br />そこに領主の誅求から百姓を救う「逃げ水の七郎太」という謎の侍がいる。<br />七郎太、美少女おりん、その一味は、新たな百姓逃散を企てるが、密告によって窮地に追い込まれてしまう。<br />七郎太たちは、城下から送り込まれた殺人部隊・兵児二才と殺人鬼・伊集院洋之臣との戦いに挑む。<br />凛然たる覚悟と矜持を描いた感涙の一大巨篇。<br />