反乱兵の伝言
太平洋戦争終戦から五年後、朝鮮戦争が勃発した。
GHQは、日本で軍隊に変わる武装組織として警察予備隊を発足。
警察予備隊に配属された三木義一は、青森県八戸にある米軍キャンプで訓練を始め、米式の訓練や生活様式に戸惑いを感じながらも、力を日に日に高める。
そんな中、部隊で犬猿の仲であった金井と中村が酔った勢いで口論になり、銃の撃ち合いをして、金井が死亡。
このことを暴発事故として三木とその上司田中は隠ぺいしたことで苦悩する。
時を同じくして八戸に駐留する三木たち警察予備隊員に、日本海沿岸、北陸方面への移駐命令が下された。
参戦が現実味を帯びてきたことで隊員の間には不安が広がり、退職希望者も現われ始め、「反乱」が起こり始めた。
そんな隊員達を見ながら、三木もある「反乱」を起こすことを心に決めたのだった。
戦後の混乱期に発足した警察予備隊に関わった一人の若者を通して、当時の人々が未来に向き合っていく姿を描く。
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