道ばたでヒリヒリと泣いていた仔犬のボクは、初江小母さんに拾われて、大事に育てられた。<br />小母さんのしつけは厳しかったが、二足歩行を覚え、歌も歌えるようになって、ボクは日に日に成長していった。<br />ある日小母さんは、隣県の老人ホームに入るために、引っ越しをすることに。<br />引っ越し荷物を載せたトラックでの走行中、無鉄砲なボクは荷台から飛び降りてしまう。<br />‘小母さんにもう一度会いたい!’ その一心からヒリヒリの大冒険が始まった―