ガールズシューター
ヘディングが届かない、低い背丈。
軽くて当たり負けをする、貧相な身体つき。
かといって特別に足が速いわけでも、特殊なカリスマ性があるわけでもない。
自分は『選ばれた人間』ではない――非情な現実を受け入れ、一度はサッカーを諦めた主人公・志郎。
そんな志郎に声を掛けたのは、女子サッカー部部長・渚だった。
渚は気づいていた。
いつも遠くからグラウンドを眺めていた、志郎の存在に。
そしてなにより、志郎の心の奥底に眠る、サッカーへの未練に。
「ねえ、君さ、私たちの部に入らない?」こうして志郎は、再びサッカーと共に人生を歩むことになった。
ただし‘選手’ではなく、‘マネージャー’として――。
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