ホイッスルが鳴るとき
障害者支援施設で働く巧は、小さい頃から車椅子で生活を送る姉、絵美と過ごしてきた。
絵美の介助をしていたことに加え、介護福祉士の資格を持っていた巧は、自分の知識と技術、経験には自信を持っていた。
しかし先輩職員からは、「経験ないくせによく言うよ」「若いくせに何知ったかぶってんの?」と相手にしてもらえない。
ーーいったい自分の、何が間違っているのだろうか?先輩職員のあすか、姉の絵美、元カノ、梓、そして施設の利用者とその家族。
様々な人と関わりながら、巧は答えを見つけ出し、やがて’大人’になっていく――。
『トゥ・オン・ワン』の著者が描く、モラトリアム卒業小説。
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