江戸の中期、尾道に町奉行としてやってきた一人の男がいた。<br />その名は平山角左衛門。<br />義を重んじる武士が「利」を解したとき、商人もまた利の中に「義」を見出す。<br />かつての栄えし港町を取り戻すため、相反する価値観を持つ侍、商人たちが手を取り合い、一世一代の大工事がはじまる。<br />尾道を救った英雄たちの、真実の物語。<br />