スタンド・バイ・ミー
昭和50年代、ある地方の小さな町。
小学5年生の「ぼく」は大阪から転校してきたというプライドから、同級生たちを田舎者とバカにしていた。
役人の父親に都会に戻りたいと、母親とぼくは懇願するが、父親は左遷でもされたのか、ただ黙々と毎日家の裏で焚火をして書類を燃やしている。
ぼくは同級生たちと衝突を繰り返し、母親は妹だけを連れて実家に帰ってしまう。
不安に襲われたぼくも家を飛び出すけれども、結局自分の帰るところは家しかないのだ……。
子供の世界から行きつ戻りつしながら、少しずつ大人の世界に踏み出す少年の姿を温かく見つめる連作短編小説。
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